セックスレスのモラハラ夫から50%の年金分割を獲得した事例

弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

ご相談者Kさん (福岡市)
40代女性
職業:パート
世帯年収:800万円
婚姻期間:15年
解決までの期間:5ヵ月
解決方法:協議離婚
子どもあり
離婚を切り出した

相手:40代会社員

※実際の事例を題材としておりますが、事件の特定ができないようにイニシャル及び内容を編集しております。
なお、あくまで参考例であり、事案によって解決内容は異なります。

サポート無 サポート有 利益
離婚 不成立 成立
親権
財産分与 0円 1300万円 1300万円
養育費 0円 月額10万円 月額10万円
年金分割 50% 50%

 

状況

Kさんは、15年前に公務員である夫と結婚しました。

Kさんは結婚前に夫と2年ほど交際しており、誠実そうな人柄に惹かれて結婚したのです。

しかし、夫は、結婚後、すぐに妻に関心を示さず、セックスレスとなりました。

何とか子どもを作りましたが、夫との性交渉はそのときぐらいでした。

また、夫はKさんに対して、「何もできない」「寄生虫」などと言って言葉で攻撃することがありました。

Kさんは、そんな夫との生活に耐えられなくなり、今後について、当事務所に相談に来ました。

 

弁護士の関わり

弁護士は、Kさんに修復の意思について確認したところ、Kさんは、離婚して再出発したいとのことでした。

そこで、弁護士は、Kさんの代理人として、夫に協議離婚を申し入れました。

夫は離婚自体には応じると回答しました。

ところが、夫は、財産分与、養育費、年金分割については難色を示してきました。

年金分割については、弁護士は50パーセントの分割を夫に求めました。

これに対して、夫は、25パーセントしか応じないと回答してきました。

弁護士は、年金分割が公的な権利であり、妻として50パーセントを

受ける権利があることを説明しました。

その結果、50パーセントの年金分割が成立しました。

 

補足

年金分割は、国に対する公的な請求権であり、妻は離婚時に50パーセントを求めることができます。

ところが、男性は分割に消極的な場合があります。

これは、男性が年金分割の保険料を支払い、妻側が支払っていない(又は少ない)ことが多いことから、不公平感を感じるからです。

このような場合、弁護士から粘り強く説得することで、応じてくれる可能性があります。
年金分割について、くわしくはこちらをごらんください。

この事例の財産分与に関する説明は、こちらをごらんください。

この事例の養育費に関する説明は、こちらをごらんください。