暴力夫への離婚の切り出し方は?

  
弁護士法人デイライト法律事務所 代表弁護士保有資格 / 弁護士・税理士・MBA

事例

悩む女性のイメージイラスト夫から暴力を受けていて離婚したいのですが、離婚の話をすると、暴力がエスカレートしないか不安です。
どのような対応をすれば良いでしょうか。


解説する弁護士のイメージイラストDV問題に精通した弁護士を代理人として立てたうえで、暴力夫から物理的に距離をとるために、速やかに別居しましょう。

暴力夫との離婚を、被害者の方が、ご自身のみで解決することは不可能に近いです。暴力の威嚇のもと暴力夫が被害者妻を支配している環境において、被害者妻が、暴力夫と対等に離婚の交渉などできるはずがありません。また、暴力夫の意に沿わない話をすると、暴力夫が逆上し、暴力がエスカレートするおそれは高く、極めて危険なので、全くオススメできません。

解説する弁護士のイメージイラストそこで、暴力夫との離婚を決意されたら、ご自身で離婚の交渉をしようとはせず、速やかにDV問題に精通した弁護士に相談しましょう。

そして、弁護士のアドバイスを受けながら、どのタイミングでどうやって暴力夫と別居するか、そのうえで、離婚協議(あるいは離婚調停)をどう進めていくかを戦略的に検討していくことが大切です。

具体的には、暴力夫から避難するための別居を行うそのタイミングで、代理人弁護士を通じ、暴力夫に離婚協議を申し入れます。それと同時に、弁護士が一切の窓口になる旨を伝え、被害者妻への直接の接触を試みることは絶対にないよう、警告を発します。特に危険性が高い暴力夫を相手にする場合には、事前に警察署の生活安全課に相談にいってもらい、警察とも連携して、離婚協議を進めていくことになります。

弁護士竹下龍之介画像このように、DV問題は、弁護士を選任する必要性及び緊急性が高い類型です。また、暴力夫から避難するためには、種々の注意点があるため、その都度、専門家である弁護士のアドバイスを受けることが有用です。

DVは、その内容によっては、刑事上の犯罪にもあたりうるにもかかわらず、家庭内でおきているため、外部からは発見されにくいという特徴があります。そのため、放っておくと、心身が蝕まれ、気付いたときには、取り返しがつかないことになる可能性があります。

暴力夫からのDVに苦しんでおられる方は、お一人で悩まずに、すぐにDV問題に精通した弁護士に相談しましょう。

  





その他、DVに関するよくあるご相談